非運の天才、来季はGのマウンドへ-。巨人は11日、中日から戦力外通告を受けた中里篤史投手(27)と来季の契約を結んだと発表した。背番号は63で、年俸は800万円。衝撃のデビュー戦から8年。たぐいまれな才能を持った右腕が、自らの力で新たな運命を切り開く。
これは中日スポーツの記事の中里投手の巨人入りを紹介した記事の冒頭である。
中里投手は春日部共栄高からドラフト1位で中日に入団。1年目の01年9月16日、ナゴヤドームでの巨人戦でデビュー。初先発で5イニング3失点、自責1と好投。
球速もMAX151キロを計測して衝撃デビューを飾り、誰もが将来が楽しみな投手が現れたと思いました。
しかし、その後は不運な怪我でリハビリに時間を費やし、とうとう、「悲運の天才」の称号のまま、中日を戦力外宣告を受けてしまった投手である。
その中里投手を早々に獲得に名乗りを上げたのが巨人。
中日スポーツの記事によれば、清武代表は「ご存じの逸材。戦力外と聞いてすぐに連絡した。巨人にとって強烈な印象がある投手。亀井、内海と同い年。ここではまだ若手。夢の続きを巨人で、と思った」と獲得理由を説明したそうだ。
つまり、巨人にとっても、あの日の衝撃デビューは強烈な印象を持ったのでしょう。
中里自身も「今でも、デビュー戦のような投球を期待しています、といろいろな人に言われます。僕も原点はあそこにあると思う。巨人の方にもそうやって覚えていただいていて光栄」
「僕は真っすぐにこだわりを持ってやってきた。昔以上にそういう球を投げられるようにしたい」
とコメントした。
さて、肝心の現在の実力は、どうなのだろうか。
体調について中里投手自身、「今は肩やひじにまったく痛みも違和感もない。自信を持って大丈夫」と述べており、また今季ウエスタン・リーグでも一年間通して、登板していたことから怪我は癒えてきたことが窺える。
08 登16 1勝2敗3S 19.2回 安16 奪三振13 与死四5 防2.75
09 登22 6勝3敗1S 71回 安79 奪三振58 与死四24 防4.69
ウエスタンの成績からすれば、かなりチャンスを与えられたが結果は残せなかったといった感じである。特に被安打が毎回平均で1.11ですから、かなり打たれている。
また与死四球も多い。この辺が戦力外になった要因であろう。
しかし、個々の成績を見てみると、復調の気配が感じられます。
中里投手の今季最後の登板となったのは、9月19日の広島戦。
9回表に5人目の投手として登板し、先頭の梵を打ち取った後、4番の岩本にレフト前ヒットで一死一塁。5番會澤のサードゴロで二死二塁。6番鞘師のショート内野安打の間に2塁ランナー岩本、本塁に還り、不運な形で失点。結局打者5人に被安打2で自責点1を記録。
結果は、失点していますが内野安打で二塁ランナーが生還と守備に問題があったのではといった内容ですし、先発を任されれば5回を2~3失点で抑えている。
7月20日 先発5回 自責点0
8月12日 先発5回 自責点2
8月19日 先発5回 自責点2
8月28日 先発2回 自責点5
9月 5日 中継4回 自責点1
9月13日 先発4回 自責点3
まだ5回までしか、スタミナがないようであるが08年の年間19回2/3に比べれば、戻ってきている。
病み上がりの投手らしい成績であるが、調子が良ければ高いパフォーマンスが期待できそうである。
185センチの長身で、かっこいい感じの投球フォームが印象的な中里投手。関東地方に戻って心機一転。
「不運の天才」から「真の天才」を目指して頑張って欲しい。そして、早く、東京ドームで150キロの速球を披露する事を期待したい。
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