塾って凄いな。
産経新聞の特集記事に、【公教育を問う】というシリーズがあります。
その記事に、日能研のRクラスの授業の進め方が紹介されていて、素直に塾って凄いんだなぁと感心してしまいました。
【公教育を問う】第2部(2)「総合学習」進化する塾
記事をそのまま抜粋しますと
「さようなら、(上底+下底)×高さ÷2」
現行の学習指導要領が告示された翌年の平成11年秋、大手学習塾の日能研(本部・横浜市)はこんな宣伝文句のポスターを作製した。上底…は台形の面積を求める公式で、イラストでは、指導要領が施行された「2002年」のバス停で降ろされた台形が、別れのハンカチを振っている。
「円周率が3になる」も同社のコピー。子供の学力低下に対する親の不安をあおり、私立中受験へと駆り立てた。
「円周率が3・14ではなく3になるなんて、ばかな話が出回って…。実際は『目的に応じて3を用いてもいい』としただけだ」。告示当時の文部大臣、有馬朗人氏(77)は、今でも苦い顔をする。
「塾からの批判は、少子化の時代にいかに子供たちを集め、自分たちや私学を守るかという発想だ。この時期に、『公教育はゆとり』だと解釈がねじ曲がった」
その日能研が、ゆとり教育の目玉だった「総合的学習の時間」(総合学習)をカリキュラムに取り入れている。
「この問題どうやって解こうか」「僕はこうする」「私は違う。ここに線を引いた方がいいよ」-。
先生の力を借りずに、5、6人の児童が1つのチームを組んで図形問題の解法に知恵を出し合い、「一番いい解き方」を探している。見つかったら、他のチームと互いに発表して比べ合う。先生は最後まで、解き方を教えてくれない。
これは日能研が4年前から首都圏の一部教室で開設する「Rコース」(小4~6年対象)の光景だ。あらかじめ用意した答えに児童を導かないことが特徴で、高木幹夫代表(53)は「自ら学び考える力を育てる授業。『総合学習』そのものだ」と話す。
こうした要素を一部取り入れる傾向は他の塾でもみられる。その理由は、「私立中や公立中高一貫校の入試が、単純な知識より応用、活用力を試すPISA(生徒の国際学習到達度調査)型になっている」(栄光ゼミナール)という状況があるからだ。
その活用力こそ、現行の指導要領が「生きる力」などの呼び方で育成を目指したはずのものだった。公教育のもたつきを尻目に、民間が公教育を利用し、先を行く現実が垣間見える。
この記事を読んで思ったのは、有馬さんが目指した「ゆとり」というのは、記事の中にあるように先生の力を借りずに、5、6人の児童が1つのチームを組んで、じっくり、ワイワイガヤガヤしながら図形問題の解法にお互い知恵を出し合い、「一番いい解き方」を探していくことによって、適応力を身につけていこうとしたんのだと思い理念としては、ある意味では正しいと思いました。失敗だったのは現場に対する説明不足と準備不足。また授業時間の削減によりワイワイガヤガヤと意見を出す前の基礎力不足が原因だったのではないでしょうか。
それにしても塾って、ある意味、機動的で凄いなぁと率直に感心してしまいました。


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